
宗教改革は16世紀のヨーロッパで起こった大きな変革でしたが、「どこで、いつ始まったのか?」と聞かれると、すぐに答えられる人は少ないかもしれませんね。
実は、宗教改革はドイツを皮切りに、ヨーロッパ各地へと広がっていきました。そして、その流れの中でさまざまな国が独自の改革を進め、キリスト教世界は大きく変化していったのです。
では、宗教改革の流れを時系列で整理しながら、「最初に始まった国」についても詳しく見ていきましょう!
|
|
宗教改革は1517年、ドイツのヴィッテンベルクでマルティン・ルターが「95か条の論題」を発表したことがきっかけでした。
ルターは、カトリック教会が販売していた免罪符を批判し、「人は信仰のみで救われる」と主張しました。この考えは多くの人々に支持され、神聖ローマ帝国内でプロテスタントの運動が広がっていったのです。
ドイツでルターの改革が進むと、スイスでもフルドリッヒ・ツヴィングリ(1484 - 1531)が宗教改革を始めました。ツヴィングリはルターよりもさらに教会の権威を否定し、徹底した改革を進めました。
フランスではジャン・カルヴァン(1509 - 1564)が改革を進め、「予定説」を強調するカルヴァン派(改革派教会)を発展させました。
一方、イギリスではヘンリー8世(1491 - 1547)がローマ教皇と対立し、1534年にイギリス国教会を設立しました。これは、教義の改革というよりも、王が宗教を支配するための動きでした。
宗教改革はスウェーデン・デンマーク・オランダ・ポーランドなどにも広がり、それぞれの国で独自の宗教改革が進められました。
宗教改革はドイツから始まり、スイス、フランス、イギリス、北欧へと広がっていったんですね! 一つの国だけでなく、ヨーロッパ全体を巻き込む大きな運動になったことがよくわかりますね!