宗教改革の始まりと終わりはいつ?

宗教改革は、16世紀のヨーロッパでカトリック教会の腐敗を批判し、新たなキリスト教の流れを生み出した歴史的な出来事です。では、「宗教改革はいつ始まり、いつ終わったのか?」と聞かれると、明確に答えるのは意外と難しいですよね。

 

実は、宗教改革には明確な終わりがあるわけではなく、歴史の流れの中で段階的に収束していきました。では、宗教改革の始まりと終わりを時系列で整理しながら、詳しく見ていきましょう!

 

 

宗教改革の始まり|ルターの95か条の論題(1517年)

宗教改革は1517年、ドイツのヴィッテンベルクでマルティン・ルターが「95か条の論題」を発表したことがきっかけでした。

 

ルターは、カトリック教会が販売していた免罪符を批判し、「人は信仰のみで救われる」と主張しました。この考えは多くの人々に支持され、宗教改革の火種となったのです。

 

宗教改革の終わり|ウェストファリア条約(1648年)

宗教改革の動きが収束した大きな出来事は1648年のウェストファリア条約です。

 

この条約は、ヨーロッパ全土を巻き込んだ三十年戦争(1618 - 1648年)の終結を意味し、カトリックとプロテスタントの共存が正式に認められました。

 

これにより、

 

  • 各国の君主が自国の宗教を決めることができる
  • 他国の宗教問題に干渉しない
  • カトリックとプロテスタントの対立が収束

 

といったルールが確立され、宗教改革の時代は一区切りついたのです。

 

宗教改革の始まりは1517年のルターの95か条の論題、終わりは1648年のウェストファリア条約だったんですね! 約130年間にわたる大きな変革の中で、キリスト教世界は大きく変わり、やがて現代の宗教のあり方につながっていったのがよくわかりますね!